ヒト類の成長日記16:55

昨日の馬鹿騒ぎ(マテ)の余韻に浸りつつ、家でマターリとパソに向かっていたら
別の部屋からトーン音が高い声が。

「……?」

なにやらオカンと喋っている模様。現場に向かってみる。
なにやらキャーキャー喋っている。
現場到着、目標物と目が合う。

「あ………」

一瞬で目標の動きが止まる。っつうか怯えてる。
ここで一言断っておくが、
このとき私は武器を所持していなかったし、
全裸に天狗面一丁という珍妙な格好をしていたわけでもないし、
「俺のシスプリタイムを邪魔したのは貴様か、殺ス。」
と、殺気を全身に纏っていたわけでもありません。

な〜〜んにもしてないのに、怯えてる。

『どんな奴が相手であれ、ファーストコンタクトはフレンドリーに』
と思い、とりあえず挨拶

「こ、こんにちわ」
「………」

声をかけられてますます怯える。ってか身を引くな。

「え……と、初めまして……カナ?」

一歩下がった。
っていうか、俺を強盗か何かを見るような目で見るのはヤメロ。
っていうか、人類共通のファーストコンタクトは挨拶じゃないのかな?
っていうか、ここは俺ン家であって、君ン家では無いですよ?
それともなにか?
部屋でパソコンいじくっていたと思ったらいつの間にか君ン家へ部屋ごとワープですか?

そこにオカン登場。トイレから。
「あ、何だ、いたの」
「いたよ……ってそれより」
視線でお子さま、もとい被害者を指す。
「ああ、その子○○君よ」
「おばちゃ〜ん」
被害者が突然言葉をしゃべり出し、ウチのオカンにしがみついた。
「ああ……○○君ね……」

思い出した。
いつぞやのあのガキだ。
男にはなつかず、女には子犬のようになつくあのガキだ。
5歳にして年上属性を持つあのガキだ!(違)

とりあえず、面倒臭くなったので部屋に戻る。
イスに座って考える。
「あのガキを更生させるには何時がいいか」と。


ご意見ありましたら掲示板にドウゾ。(完)