リアルタイムの手術19:20

ついに手術の日が来た。

「手術室のようなところに連れて行かれるのかなぁ。」
なんて思い、少しワクワクしていたのだが、
いつもの診察室に連れて行かれ、
「では靴下を脱いでそこのベッドに寝てください。」
なんて言われる。ちぇ。


まず血の流れをとめるために
患部である親指の根元をゴム管(のようなもの)でしばる。

看護婦さんが
「(直径)9ミリと10ミリどっちがいいですかねぇ?」とドクターに聞いている。
それを聞いて、ものすごく気が滅入る。

そして消毒。どうでもいいけど消毒液の色がやたら毒毒しい。

忘れちゃいけない麻酔。3本使用。注射は嫌いなのに・・・。

麻酔が効くまで数分待つ。_NEW_麻酔が効いてきたのを確認して、いよいよ手術がはじまった。
ドクターがなにやら医学的な道具を持って患部に・・・って!
「ちょっと待って!!」

「何だね?」
「いや、見えるのイヤなんですけど」
「何がだね?」
「手術!」

そう、なんと私とオペの間には仕切りも何にもないために、
手術風景が丸見えなのです。

「見なきゃいいだろう」
無茶言うな!
他人の手術ならともかく、自分の手術なんだから
見たくなくても見てしまうでしょうが!(気が動転してます)

すると看護婦さんが一枚のタオルを差し出してくれた。
これをどうしろと・・・?
すると看護婦さんが目に当ててくれた。
ああ、目隠しね。


看護婦さんの機転で、とりあえず難を逃れられた・・・。

しかし・・・
麻酔が効いているとはいえ、衝撃が骨を伝って、
だいたい何をされているのかが、わかってしまうのだ。

「あ、いま爪を切られてる・・・。」
「あ、なんか縫われてる・・・。」

正直言ってこれもかなり怖かった。


んで、なんとか手術終了。
親指を包帯でグルグル巻きにされて、痛み止めをもらって帰る。

その夜、麻酔が切れて、激痛に悩まされながら、寝た。

続く