おしごと22:46

太陽がジリジリと照りつける。
1メートル手前を車が容赦なく走り抜ける。
3人の若者。
同じデザインの名札と黄色い帽子。一見係員風。
3人とも喋らない。
3人とも死んだ目をしている。
その内の一人がこう思った。
「仕事ってなんだろう・・・」


今日、私は、とある学校の小中学生を対象にしたイベントのお手伝いをする事になった。
1日目の今日は、
『西口バス停からの来場者の誘導』
『西口方面からの、バス以外の交通手段を使った来訪者の誘導』である。

この仕事を行うのはOさん、Mさん、私の3人。
みんな同年代の男性である。

早速3人そろって現場に向かう。
そこは車の往来が激しい上に、歩道が狭いという危険な場所だった。
現在時刻、9時【会場1時間前】
とりあえず適当なところに散って、来場者を待つ。



30分経過した。
・・・バスどころかそれらしき人は通ってくれません・・・。
幾つもの車が前を全速力で通り過ぎていくだけです。
確かに、事前に責任者から
「ココに来るのは地元客ばかりだから(西口からは)そんなに来ないかも」
とは聞かされていたものの、まさかココまでとは。

と、そこにバスが到着!!
早速仕事に取りかかる3人。さあお客は何人!?


父子ワンペアー。(2人)


とりあえず私たちはこう思った。
「仕事ってなんだろう・・・。」と。

1時間経過して、
「ココはバスからの来場者しか来ない」事を学習。
バスが来たら働いて、それ以外は休むことに3人の中で決定した。
待機している間、3人でいろんな事を話した。
学校、仕事、彼女、遊び、etc・・・。
とても仲良くなれた。

午後からは雑用に回された。
イベント受付、会場整理、会場への飲み物の差し入れ、内職作業・・・。
やたらと時間が長く感じられた。

16:30
やっと仕事が終わり、帰る際に責任者がこんな言葉を掛けてくれた。
「君らね、明日も同じ仕事だから。頼むね。」

明日も地獄。

つづく〜。